ちまき


武人・光秀を彷彿とさせるエピソードがある。ある戦いの折、日ごろ懇意にしている商人たちが陣中見舞いに光秀の好物「ちまき」を持参してきた。光秀が早速食しようとしたとき、にわかに鬨の声が聞こえてきた。敵か・・・。光秀は戦いに集中していたせいであろう。ちまきを包葉も解かずに食べてしまった。

その姿が商人たちの目には、将にあるまじき行為、鬨の声に動揺する光秀像として映った。
だが、常に戦いのことを考えているのが将というものである。むしろこのエピソードはそうした常在戦場を旨とする武人・光秀の姿を物語るものともとれよう。